合格る確率の使い方。確率が苦手な受験生にオススメの1冊



この参考書レビューでは僕が、ほとんどの問題を解いたことがあり、解説も読み込んだ参考書のみ紹介しています。ただ、「合格る確率」は Stage5 の超高難度有名問題編はいくつか解いていないことを最初に断っておきます。医学部に限らず、場合の数、確率は入試で頻出です。同時に、苦手意識を持っている人が最も多い単元である気もします。生徒に苦手な分野を聞くと、ほとんどの人がこの分野を答えます。そんな人にオススメなのが文英堂の「合格る確率+場合の数」です。

「合格る確率+場合の数」のレベル

中学校レベルから始まり、慶応医学部の大問 2 対策まで出来ます。つまり、この本で場合の数、確率の考え方をマスターできちゃうってことです。もちろん、この本をやったからと言って慶応医学部の大問 2 が確実に解けるようになるとは言い切れません。あくまで、考えるための道具が全て揃うってことです。

また、集合や二項定理、数列の基本事項も扱ってくれていますので、他の参考書で調べ物をしないといけない状況は少ないと思います。昭和大学の確率対策にはならないでしょう。数 B の確率分布は教科書とチャートなどで対策するしかありません。

「合格る確率+場合の数」を使う際の注意点

この参考書、文字数がものすごく多いです。前書きのところもめっちゃ長文です(笑)しかし、読み飛ばしてしまっては、効果が半減してしまいます。きちんと納得しながら読んで下さい。特に Stage 1 は中学校レベルなので、例題が解けたら解説を読み飛ばす人が多いです。そして後で伸び悩みます。読んでと言ってるのに読んでくれない人が本当に多いです。

Stage 1 に入る前に書いてある通り、入試実戦レベルにおいて発生するミスの多くが、基礎の理解不足に起因しています。必ず説明を読んで、自分の認識と合っているかどうかを確認して下さい。また、場合の数、確率は間違えた時に何故それじゃダメなのか?を研究することが特に大事です!この作業はさぼらないで下さい。分からなければ身近な人に質問するか、SNSを活用して下さい。

場合の数・確率の勉強法

確率が苦手な人からは、以下のような質問をよく受けます。

・どの公式を使ったら良いかわからない。

・計算で出来る問題と、(公式などを使わずに)数えないといけない問題の区別がわからない。

このどちらも、確率の勉強法の誤解が原因であることが多いです。

【大前提】場合の数と確率の違い

大前提として以下のルールがあります。大前提を知らないがために確率が苦手な人はとても多いです。

確率:すべてのものを区別して考える

場合の数:問題文で指定されない限り、人以外のモノは区別しない

例えば、コインを 2 枚投げるという試行を考えるとき、確率と場合の数で全事象は異なります。

確率:2 枚のコインは区別するので、分母は(表、表)(表、裏)(裏、表)(裏、裏)の 4 通り

場合の数:2 枚のコインは区別できないので、(表、表)(表、裏)(裏、裏)の 3 通り

場合の数・確率とは

場合の数も確率も、数えることがメインとなる単元です。極論を言えば、漏れなく、ダブルカウントせずに数えられれば答えは出るのです。ですので、問題を見たらまずは数えてみるのが原則です。どの公式を使おうか?を考えるのはその後です。他の単元の問題を解く時もそうですよね。問題を見てすぐに、どの公式を使おうか?なんて考えないはずです。解き進めていって、「この値が欲しいから、〇〇の公式を使って求めるか」となるのが普通です。

場合の数・確率の勉強法

数えろ、と言われても沢山あるものを 1 つずつ数えるのは現実的ではありませんよね。試験時間内に終わりません。また、どうしてもダブルカウントしがちなものも沢山あります。そこで、代表的な問題と、その数え方は覚えておく必要があるのです。それが場合の数・確率の勉強です。いたってシンプルですね。他の単元と同様に、なぜそれで良いのか?を無視した勉強法は何も意味がありません。理解して、覚えて、使えるようにするまでが勉強です。

場合の数・確率の問題の考え方

以上を踏まえて、実際に問題を解く時の流れは以下のようになります。

⓪:問題文を正確に読む(これが出来ない人が多い)

①:実際に数えてみる

②:数えていく中で、うまい数え方をみつけたり、過去に参考書で身に着けた方法で数えられそうならば、それを実行する。なければ地道に数える。

 

これだけです。繰り返しになりますが、この単元は数えることがメインです。

「合格る確率+場合の数」を使う事で得られるもの①:数え方の基礎

場合の数の基礎に「積の法則」と呼ばれるものがあります。例えば、「5人の中から、委員長と副委員長を 1 人ずつ選ぶ選び方は何通りか」という問題があったら答えは 5×4 通りです。簡単ですが、これを説明できますか?こういう基礎的なことがわかってないと、正確に数えることなんて出来ません。

「合格る確率+場合の数」は、こういう基礎的なことも最初から全て解説してくれています。ですので、強固な基礎を築いてくれます。どこかで書きましたが、基礎とは基本的な問題が解けることではありません。原理・原則がわかっていることを、基礎が固まってると言います

「合格る確率+場合の数」を使う事で得られるもの②:代表的な問題の数え方

「合格る確率+場合の数」は、パターンとして覚えておくべき問題が網羅されています。この参考書の問題をすべて理解し、覚え、使えるようになっていれば、合格に必要な問題は解けます。仮に解けない問題があったら、それは単に数える問題か捨て問のどちらかです。私立医学部専願であれば、ちょっとオーバーワークかな?と思われる問題も含まれていますので、以下で最低限必要な問題をピックアップしておきます。

「合格る確率+場合の数」の全ての問題を解く余裕がない場合

入試まで時間がない人や、必要なところだけを勉強したいという人に、近年の入試問題で見たものや、どうしても必要なものだけピックアップしておきます。参考にして下さい。あくまで応急処置ですよ!来年はここに書いてあるもの以外が出るかもしれませんし。

Stage 1 原理原則編

全部やって下さい。17 題

Stage 2 典型手法編

全部やって下さい。13 題

Stage 3 入試実戦編

以下の問題は解いておいて下さい。

31、33、34、37、38(北里)、39、41、45、46、49(埼玉医科)、50、55、56、57、58、63、65

Stage 4 実戦融合問題編

以下の問題は解いておいて下さい。

67、70、72、73、74、76、78、83、87

Stage 5 超高難度有名問題編

以下の問題は解いておいて下さい。

92(杏林)、94(順天、愛知医科)

「合格る確率+場合の数」のまとめ

・中学レベルの基礎から慶應大学の大問2対策まで出来ます。

・文字数が多いですが、読む必要があります。

・類題は解かなくても良いでしょう。

・昭和大学の統計対策はチャートを使いましょう。






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