【不正入試】年齢差別があったとして順天堂大学が訴えられる

12月23日の朝日新聞デジタルに以下の記事がありました(一部抜粋)。改めて、順天堂大学の不正について振り返ってみようと思います。

順天堂大医学部入試で年齢を理由に不当に不合格にされたとして、社会人経験のある元受験生の男性(34)が近く、大学に対し、数千万円の賠償を求める訴訟を東京地裁に起こす。一連の医学部入試不正をめぐっては、性別を理由に不合格にされたとして元受験生の女性が提訴しているが、年齢を主な理由にした提訴は初めて。

訴状などによると、男性は2018年度入試で、順天堂大の3種類の入試を受けた。一つは1次試験で不合格、二つは2次試験(最終試験)で不合格とされたが、不適切入試が発覚した後の昨年12月、大学側はいずれも合格だったと男性に通知した。

大学が設置した第三者委員会の調査報告書によると、同大は女子や浪人回数の多い受験生が不利になる基準を設けていた。男性は2浪で、入試の一つではその基準も超えていたが、なお不合格とされた。

大学は昨年12月の記者会見で、男性の不合格について「浪人年数に加え、特殊な事情があった」と説明。訴状によると、男性に「(社会人経験者が)入学後必須の1年間の寮生活という集団生活の中にあえて入るのはフィットするのかということを懸念した」と説明したという。男性は「普通ではない特殊な人物であるかのように言われ、名誉を傷つけられた」としている。

男性は昨年4月、西日本の大学医学部に進学。妻との別居を余儀なくされた。受験料や別居に伴って発生した費用のほか、社会的名誉や自尊心を傷つけられたなどとして慰謝料を求めている。

出典:https://www.asahi.com/articles/ASMDN7GF6MDNUTIL05L.html

平成30年度入試における順天堂大学の不正について

ここから先は第三者委員会の一次報告書から抜粋したものを紹介します。全文を読みたい方は順天堂大学のHPを参照して下さい。

平成30年度の一次試験(筆記)における差別に関して

平成30年度の順天堂大学一般A方式の一次試験は、筆記試験の点数と調査書記載の評価(Ⓐ、A、B、C、D、Eの5段階)で合否を決めていました。基準は以下です。

また、一次試験の合格者は募集人員の10倍である、600名程度が目処です。

・筆記試験で1~200位

特別な理由がない限り合格とする。浪人年数の多い場合は要検討するが、他大学に在籍していた場合は考慮する。

 

・201~300位

男:3浪 C 以下は不合格

女:2 浪 C 以下は不合格

この時点で男子4浪以上と女子 3浪以上は自動的に不合格になります。ひどいですね。

 

・301~400位

男:2 浪 C 以下は不合格

女:1 浪 C 以下は不合格

 

・401~500位

男:2 浪 B 以下は不合格

女:1 浪 B 以下は不合格

 

・501~600位

男:1 浪 C 以下は不合格

女:1 浪 A 以下は不合格

 

・601位以下

調査書の評価が Ⓐ または A 等の人物のうちから合格者を検討する。これは多浪などで不合格にした分の埋め合わせってことですね。

 

改めて見ても女子浪人生に対する扱いがひどいですね。

平成30年度の二次試験(面接+小論文)における差別に関して

小論文の評価と点数は以下です。

\rm {A^+}=0.4

\rm {B}=0.3

\rm {C}=0.2

\rm {D}=0.1

\rm {E}=0

 

面接の評価と点数は以下です。

\rm {A^+}=5.0

\rm {A}=4.5

\rm {A^-}=4.0

\rm {B^+}=3.5

\rm {B}=3.0

\rm {B^-}=2.5

\rm {C^+}=2.0

\rm {C}=1.5

\rm {C^-}=1.0

面接に比べて小論文の点数が異様に低いですね。順天堂の小論文はかなり特殊です。あれだけのことをやらせておいて、0.4点満点って真面目に書いた人が可愛そうになってきます。

 

二次試験の点数は以上の 5.4 点満点となります。一次試験の順位と合わせて、以下のように合否を決定します。なお、二次試験の点数が 2.4点未満は自動的に不合格となります。また、合格者数の目処は 120名です。

・1~100位

男:2.5以上

女:3.0以上で合格

 

・101~200位

男:3.0以上

女:3.5以上

 

・201~350位

男:3.5以上

女:4.0以上

 

・351~600位

男:4.0以上

女:4.5以上

 

これを見ると、小論文ほとんど関係ないじゃんって思ってしまいます(笑)合否ラインぎりぎりの人たちだけ小論文を使って判断するんですかね。また、補欠の決め方が気になる人は先のリンクを参照して下さい。

今回の男性の件に関して

訴える男性は、2次試験の評価も良かったのに、大学側から「30過ぎのおっさんが18歳の若者と寮で共同生活するなんて無理でしょ」と理不尽に不合格とされたことを不服として訴えたようです。

 

慰謝料を数千万要求するようですが、少なくとも1,000万円は払ってほしいですよね。なぜなら、

順天堂の6年間の学費:20,800,000円

西日本で一番安いのは関西医科:28,140,000円

とりあえず、学費の差だけで 730万円です。これに、以下のものが加わります。

・妻と別居することによる精神的苦痛

・引っ越し費用

・引っ越すことで余計にかかる家賃(仮に月6万円だとすると 6万円×12ヶ月×6年間=432万円)

・引っ越すことで余計にかかる食費、家電、東京までの交通費など

・弁護士費用

 

法律なんて全くわかりませんが、単純計算でも 1,200万円くらいの損失は受けていそうですね。裁判の行方が気になります。

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