【医学部予備校講師が教える!】国際医療福祉大学医学部の数学対策

国際医療福祉大学医学部の対策を一言で表せば以下になります。

標準かつ典型問題の制覇と強靭な計算力

国際医療福祉大学医学部の数学の傾向と対策

国際医療福祉大学の数学の特徴は以下の4つです。

・制限時間がかなり厳しい

・計算量が多い

・標準かつ典型的な問題がほとんど

・微分積分は計算問題レベル(計算は大変)

国際医療福祉大学医学部の傾向と対策①:制限時間がかなり厳しい

予備校講師や塾講師でも80分で解き切るのは大変だと思います。受験生が全てに手をつけるのは得策ではありません。解かないといけない問題から解いていくのが正解です。では、解かないといけない問題とは何なのか?それは

問題集で見たことがある問題

です。パッと見で「〇〇問題集で見たことある」と思ったものから、どんどん処理していきましょう。おそらく、それらが全て終わらないうちに試験時間が終了します。そのために必要なことは手持ちの問題集を使いこみ、己の血肉と化すことです。問題文と解説の流れ、答を覚えてしまうくらいまでやりこんで下さい。その先にのみ合格があります。問題集は評判が高いものなら何でも大丈夫です。レイアウトが好きなもの、続けられそうなものを選んで下さい。

国際医療福祉大学医学部の傾向と対策②:計算量が多い

国際医療福祉大学の微積分の問題は、今のところ単なる計算問題です。ただし、時間制限がきついので、基本的な計算はスラスラ出来るようにしておかないといけません。そのためには毎日、積分の計算練習をしましょう。これもやはり定評のあるものなら、何でもよいです。自分がやっててストレスを感じない計算問題集を選んで下さい。例えば以下の2つが有名です。

「合格る計算 数学Ⅲ」

「数学の計算革命」

国際医療福祉大学医学部の傾向と対策③:標準かつ典型的な問題が多い

【過去問】国際医療福祉大学2018をご覧いただきたいのですが、ほとんどの問題が参考書に載っています。よって、大事なのは以下の2つです。

・標準問題の解法をどれだけ身につけているか

・類題を見た瞬間に、頭の中の引き出しからとってこられるか

思考力勝負ではなく、普段の練習をどれだけ自分に厳しくできているかが合否を分けます。才能とかセンスは問わないので、その意味では公平な入試問題です。いわゆるテクニックと呼ばれるものやセンスは不要です。独学で十分対策できます。

国際医療福祉大学医学部の偏差値と合格最低点

偏差値

河合塾の全統記述模試で 65.0 を取れば C 判定が出ます。

一次試験の合格最低点

合格最低点は非公表ですが、正規合格者の平均得点率は発表されています。

年度 最高得点率 平均得点率
2017年度 88.4% 67.8%
2018年度 未発表 58.0%
2019年度 未発表 59.3%

参考:https://narita.iuhw.ac.jp/gakubu/igakubu/admission/

2017年度は初の入試だったからか、かなり簡単でした。それで合格最低点が高くなっています。2017年度の過去問で高得点を取れても浮かれてはいけません。おそらく、2020年度も60%付近で争うことになりそうです。また、正規合格者の平均ですので、合格最低点はもっと低くなります。ただ、そこは気にせずに60%を目指しましょう。

 

全ての問題に手を出すのは得策ではありません。ちょっと考えて分からないものは、さっさと飛ばしましょう。そして、解けるものだけを解いて 60% を目指して下さい。制限時間がかなり厳しいので、ほとんどの受験生にとって、全ての問題に手をつけるのは止めた方が無難です。

 

配点は以下のようになっています。英語の配点が高いので気をつけて下さい。

・英語:200

・数学:150

・理科:200

センター利用の一次選考の合格最低点

上に同じく、合格最低点は未発表ですが、正規合格者の平均得点率は公表されています。

年度 最高点率 平均得点率
2017年度 94.0% 90.9%
2018年度 未発表 90.3%
2019年度 未発表 91.3%

配点は全科目素点の950点満点です(英語は250点満点)。

国際医療福祉大学2018年の対策を具体的に紹介します

2018年度の入試を例に挙げます。試験時間は 80 分です。まずは問題をご覧ください。第1問は小問集合が4つあります。

80 分で 60%が目標です。まずは問題をざっと眺めて、どれが取れそうで、どれが無理そうかを判断しましょう。

第1問について

(A)は1対1対応の演習 p.65 に類題があるので解けます。

(B)のオカは教科書レベルです。

キクケは場合分けがめんどくさそう、ひとまず飛ばすが時間があればおそらく解けるだろうという判断をします。ただ、場合の数が苦手な人は飛ばす判断でもOKです。

(C)は直線の通貨領域ですが、t に制限があるので、ちょっとめんどくさそう。経験がある人はやれば良いし、無い人は飛ばすのが無難という判断です。

(D)パッと見でテ~ニは解けるだろうと判断します。なぜなら、

|w|が最大とは|z|が最小と言い換えられます。そしてzは座標平面上で 2 点(6, 2) , (-2, 6) 結ぶ線分を動くからです。

簡単そうですよね?パターン暗記の数学しかやってこなかった人には厳しいかもしれませんが。

後半のヌネノは軌跡を求めなくちゃいけないので、あんまりやりたくないなぁという判断をします。

 

以上の 1 完 2 半は取れるかなという感触です。ちょっと足りないですね。

第2問について

\displaystyle a_{n+1}=pa_n+f(n) 型の漸化式なのでア~エは取れると判断します。

オ~ケはおそらく等差×等比の和となるので、これも解けます。

d_1 は絶対出せます。

シ~ネは S_n が与えられてて b_n, c_n がわかるので、出るだろうと判断します。

ト~ヌはどうせ部分分数分解だろうと判断できるので、これも出来ると判断します(後でわかりますが、これは難問です)。

 

以上より、第2問は完答出来そうだと判断します。しかも、どれも方針に迷いません。計算していくのみです。この時点で、第1問に時間をかけるよりは、こちらを優先しようと方針を立てます

第3問について

パッと見で(3)までは解けるだろうと判断できると思います。内心、重心、垂心のベクトルなんて短時間で求められますよね。

(4)以降はやってみないと分からないので保留します。ですので、この大問は半分くらいの点数の予想です。

第4問について

パッと見で、全部解けそうだと思いますよね、思わないとちょっとまずいです。

微分して極値を求める

接点を求める

置換積分

x 軸回転の体積

やることはこれだけです。ただ、ちょっと計算がしんどそうな感じはします。ですので、ここには時間をかけようと判断します。

第1問の(C)や(D)、第3問(4) よりは明らかに簡単そうですもんね。

2018年の対策まとめ

まず、全体をざっと見て解ける問題、やばそうな問題の見当をつけて下さい。3分もかからないはずです。そして、以下のような戦略を立てます。

第2問と第4問にまずは多めの時間を割り当てて50%分を取る。見直しも含めて各大問 30 分以内ずつで収めよう。

20 分くらいで第1問のパッと見で簡単なものと、第3問の(1)~(3)を確保する。これで 60% は超えるだろうな。

残りの 7 分は取れそうなものを取りにいこう(これは人それぞれです)。

実際は第2問の最後は難しいので、目論見通りにはいきません。それでも、その失点分は第1問で穴埋めできるはずです。このように、制限時間がかなり厳しいので 80 分で 60% を切らないようにするにはどの順番でどこに時間をかけるのか、という戦略がとても重要になります。間違っても頭から順番に解いていくことはしないようにして下さい。

 

繰り返しになりますが、これを実現するためには標準問題の解法をストックし、すぐに頭から引き出せる力が必要不可欠です。手持ちの標準問題集を、問題を見たら解法がパッと浮かぶまで繰り返して下さい。問題集は定評のあるものなら何でも大丈夫です。「〇〇問題集の方がいいかな?」なんて浮気心は出さないで下さい。

 

例えば、第2問を見て僕のような判断は出来たでしょうか?それが出来ないなら、まだまだ問題集のやり込みが足りません。問題を解くだけでなく、解説を隅々まで読んで下さい。「1対1対応の演習」なら前文を理解して覚えて下さい。その訓練をしないと、数学は出来るようになりません。

国際医療福祉大学医学部の数学対策のまとめ

・時間制限はかなり厳しい、強靭な計算力をつけましょう。

・標準かつ典型的な問題が多いので、普段の勉強の成果が出やすい。

・微分積分は単なる計算問題、難しい問題の対策は不要

80分で 60%が目安なので、全てを解こうとは思わないことが大事。問題をざっと見て戦略を立てよう

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