【医学部予備校講師が教える!】多浪してしまう受験生の特徴

医学部受験予備校で働いていると2浪や3浪くらいじゃ驚かなくなってきます。人生まだまだじゃん、としか思わなくなってしまいました(笑)5浪を超えてくると、一癖も二癖もある人の割合が急激に高くなり、まぁこれはなかなか合格しないだろうな…と思うことが多くなります。では、どんな人が多浪生になってしまうのでしょうか?僕の独断と偏見ですが、多浪生の特徴をご紹介します。

多浪生の特徴

浪人を続けてしまう人には以下のような特徴を持った人が多いです。

・プライドが高い

・今年がダメでも来年もあると考えてしまう

・数学が出来ない

これらを1つずつ見ていきましょう。

多浪生の特徴①:プライドが高い

医学部の一次試験すら1回も突破したことないのに、慈恵や慶應などの難関医学部にこだわる人がいます。医者に興味がない人にとっては不思議でしかありません。医者になれればどんな大学でもよくない?と僕は思うのですが…。

 

では、なぜこの人達は多浪してしまうのでしょうか?それは、基礎が出来てないのに難しいことをやろうとするからです。慶應や慈恵の問題を解こうと思ったら、普段からそれなりに難しい問題に挑戦する必要があります。プライドが高い人たちは基礎と標準を適当にこなして、早い時期から難問に挑戦したがるのです。

 

そうすると、基礎と標準の完成度が高くならないため、普通の医学部すら合格できなくなってしまうのです。こんなことを毎年のように繰り返してしまうのがプライドが高い人たちです。あと、なぜか防衛医科も受けたがります。完全に時間の無駄です。防衛医科の対策する時間があるなら基礎と標準の完成度を高めるのが先決です。

多浪生の特徴②:今年がダメでも来年もあると考えてしまう

これはとても裕福な家に育った人が陥ります。医学部予備校の経営陣は拝金主義なので学費が非常に高いです。1年で600~700万円くらいが相場でしょうか。大手予備校の東大コースだって120万くらいなのに不思議ですよね。東大の方が科目も多いし難しいのに…。医学部予備校では集団授業についてこれない生徒には個別指導をプラスする所もあります。この場合は1,000万円を超えることがあり、裏ではそんな生徒を1,000万円プレイヤーと呼ぶところもあります(信頼できる人に聞きました)。

 

来年もあるや、と考える人が多浪してしまうのは説明しなくてもお分かりいただけるでしょう。今日100個覚えるべきものがあれば、今日覚えようとするのが正しい姿勢です。それでテストで95点しか取れなかったら悔しがるべきでしょう。来年もあるや、と考える人は80点で喜びます(笑)やるべきことをどんどん後回しにすると、自分の合格も後回しになってしまいますよ(後で合格できればいいんですけどね)。

 

再受験生の方は1年じゃ合格できない可能性が高いですので、ある程度の期限を設けて受験に臨むのは問題ないと思います。しかし、高校生のうちから医学部を目指していたのなら、3浪までで諦めるべきでしょう。この辺は親がしっかり期限を設定する必要があります。

多浪生の特徴③:数学が出来ない

数学が全然出来ない人も多浪してしまう可能性が高いです。出来る人と出来ない人の差が最も激しいのが数学である(と聞いたことがる)というのも理由の1つですが、それ以上に、数学が出来ない=物事を論理的に考えられないという理由の方が大きいと考えています。

 

このような人たちは、論理的に考えれば理解できて覚えなくても良いことを、考えるのが嫌だから暗記で済ませてしまうことが多いです。それゆえ、覚えることが多くなってしまい、結局は忘れて合格できずに終わります。次の年は多少は成績は良くなるでしょう。しかし、人間は忘れる生き物です。うまくいけば合格出来るかもしれませんが、それはギャンブルに近いものになってしまうでしょう。

 

理解せずに暗記で済ませることの具体例を紹介します。題材は通分です。小学校で習いましたよね。実は受験生でも出来ない人がそこそこいるのです。思考回路の違いは以下のような感じです。

出来る人:最小公倍数を探そう

出来ない人:とりあえず分母同士を掛け算しよう。後で約分すれば一緒でしょ。

出来ない人が考えるのをさぼっているのが分かりますか?小さな差ですが、実はこれが後々大きな差に繋がるのです。それは例えば以下のような問題に出会った場合です。

問題:次の式が成り立つことを示せ

\displaystyle _nC_r=_{n-1}C_r+_{n-1}C_{r-1}

出典:基礎問題精講ⅠA 例題102

単純な計算問題ですが、以下のような計算をすることになります。

\displaystyle \frac{(n-1)!}{(r-1)!(n-r)!}+\frac{(n-1)!}{r!(n-r-1)!}

分母同士を掛け算することは出来ますが嫌ですよね。この計算が出来ない人が多く、毎年のように質問されます。それで、原因を探ってみると「通分を理解していない」にたどりつくのです。これは単なる一例ですが、数学が出来ない原因が思いもよらない所にあることが多いです。そして、それは小中学校の内容だったりすることもあります。このように、理解をさぼると色々なところで痛い目に合います。

 

数学が苦手な人の多くは、考えることをさぼってるからかもしれません。数学は考えることをさぼったら出来るようになりません。気をつけましょう。それにしても何で基礎問を使う人が多いのだろう…

 

一方、理解することは理解して、覚えないといけないものは仕方なく覚える、これを実践できる人は多浪しません。その年で覚えきれなかったものが把握できているので、次の年に全部潰せれば合格出来る可能性がかなり高いからです。理解できるまで考えるのは時間がかかりますし、辛いかもしれません。しかし、合格する人はちゃんとやっているのです。遠回りに見えても、これが一番効率が良いのです。

まとめ

多浪する人の特徴をまとめましたが、ではどんな人が合格していくのでしょうか?一言で表すと根性のある人だと僕は思っています。覚悟のある人でもいいかもしれません。

・基礎からやらなければいけないと分かれば、基礎からみっちりやる

・覚えないといけないことが1000個あれば、1000個きっちり覚えるまで頑張る

・考えることを諦めない

こんな人達は長くても3年で合格できますよ。

 

それにしても、根性なんて最近めっきり聞かなくなりましたね。個人的には根性はものすごく大事なものだと思うのですが。

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